ご存じだと思いますが、荷台を囲う腰壁のようなものを「あおり」といいます。あおりの高さは30~40cm程度が一般的ですが、廃棄物の運搬に使用する車両のあおりの高さが2mを超えるものまであります。

がれき類などの比重の大きなものを運搬する車両はあおりの高さが低く、廃プラスチック類など比重の軽いものを運搬する車両は、あおりを高くして積載効率を高める工夫をしています。

ところで、このあおりの高い車両に比重の大きい廃棄物を積み込むと、積載量の上限を簡単に超えてしまいますので注意が必要です。

廃棄物の収集運搬の現場では「土砂等運搬禁止車両」と書かれたあおりの高い車両をみかけますが、これは「深ダンプ」(深ボディ車)と呼ばれています。

この車両には、がれき類やガラス陶磁器くずなどの重量物の積載が法律で禁じられていますが、その理由はあおりが高いために多量の廃棄物を積み込むことができるため、簡単に積載量の上限を超えてしまうからです。

重量オーバーにならないように考えられているのです。