「警察許可」ということばを聞いたことがありますか?何だか怖い響きがありますよね。

産業廃棄物処理業の許可は、その申請が法令に適合して行われた場合、許可権者(例えば都道府県知事)は、申請に基づき業の許可を付与しなければならないとなっています。

このように、法定要件を満足した申請に対して、許可権者に事実上、裁量の余地がない許可のことを「警察許可」というのです。つまり、産業廃棄物は運転免許と並んで「警察許可」の代表的なもののひとつなのです。

産業廃棄物を排出する業者は、その処理を委託するにあたって産業廃棄物処理業許可のある業者を選びますが、許可があるからといって、その処理業者が適性に処理してくれるとはかぎりません。

それは、運転免許を持っているからといって、その運転者が適法な運転をするとは限らないことと同じことです。

要するに、廃棄物の処理を委託する際には、排出事業者は、きちんとしてくれる処理業者であるかどうか見抜かなければいけないのです。